電気防食システム工事

標準価格180万から300万円
気密漏えい検査1日・工事1日
工事箇所のベーパーの流入阻止・火花の発生の阻止・人の安全

電気防食システム工事対応エリア

東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県・千葉県・栃木県・群馬県・山梨県及び北陸（富山県近郊）で電気防食システム工事をお考えの際はお気軽にお問合せ下さい。
※電気防食システム工事は、北陸（富山県近郊）も承ります。(出張所開設の為)

電気防食の概要

地下タンク及び埋設油管は鉄製品で鉄は鉄鉱石の形態に返る性質があり酸化鉄になります。
鉄である地下タンクは溶解し土中に溶け出て行きます。
電気的には鉄がイオン化し土中に流れ出る、電気分解の現象です。

これを防ぐ方法として、アスファルト又はエポキシ樹脂、FRP樹脂等の被覆をし防いでいますが、この被覆材が経年変化による劣化でその効果が薄れて行きます。
この劣化により鉄の溶解が始まり腐食ということになりますが、溶解は電気的現象です。即ち、電流が流れ出る現象で、鉄の電気分解です。
この流れ出る電流を阻止し、逆に鉄である地下タンクに何らかの方法で電流を流し込むことを行えば腐食を止める事が出来ます。電気的には鉄の電気メッキの作用となり電気防食はこれらを行う方法です。

電気防食は電気メッキと同じで直流の電気が必要になります。
この直流電気の発生方法として、土中に於いてはマグネシウム金属（白金イリジュウム金属）と鉄である地下タンク間で自然発生する、電気を用いて地下タンクに電流を流し込み電気メッキをする事になります。
鉄とマグネシウム金属（白金イリジュウム金属）間は約0.7Vの電圧が発生しマグネシウム金属（白金イリジュウム金属）より鉄に向かって、土を電線代わりに流れます。
又、別の見方として、鉄の腐食を阻止するマグネシウム金属（白金イリジュウム金属）は消耗し、その分鉄は腐食しない。マグネシウム金属（白金イリジュウム金属）は鉄に対し自ら溶解し、犠牲金属となりこの方式を流電陽極方式と言います。
他にこの作用を強力に行う、外部電源方式なる方法もあります。
外部電源方式は100Vの交流電源を直流電源に変えて白金イリジュウム合金電極に電気を供給する方法です。現在の工事においてはほとんどがこの方式を取り入れています。

電気メッキ作用は腐食を止める位の電流です。故、被覆を形成する量までは行きません、消防法に防食電位の数値がありこの範囲とします。
次に土中内水の電気分解も同時に作用し、マグネシウム金属（白金イリジュウム金属）付近では酸素ガスを地下タンク付近では水素ガスを発生します、この水素ガスが地下タンクに発生した錆びこぶ・土の付着を［はがす］働きをし、この作用による油の漏洩も考えられます、依って　防食工事、以前に気密検査を行う事が必要です。

地下タンクとマグネシウム金属（白金イリジュウム金属）をケーブルで接続する工事となりますが、今回、別図の位置にマグネシウム金属（白金イリジュウム金属）を埋設しケーブルにて通気管に接続し、通気管を経て地下タンクに電気的接続をします。
マグネシウム金属（白金イリジュウム金属）の埋設は電気技術基準　消防法等の施工方法により埋設しますが、他に給油所運営に極力支障のない場所を選び、迅速に工事致します。